関係副詞「how」!例文を使った解説で使い方を身につける!
英語の「関係副詞」の”how”を使う文のパターンにはどのようなものがあるでしょうか?
「関係副詞」の”how”は「○○が△△をする方法」を表現し、文の中の「主語」や「目的語」、「補語」として使うことができるんです。
今回は、そのパターン別に英語の「関係副詞」の”how”を使った例文を紹介しながら、使い方を解説していきます!
【パターン①】「主語」として使う
「”how”+○○+△△」の部分が「主語」になるパターンの例文を見ていきましょう。
「主語」とは、文の中で中心となる言葉のことです。
ある人たちが誰かに対してヒドイ態度を取っていたときなどには、こんな文で表現することができます。
How they treated him wasn’t good.
(彼らの彼に対する扱いは良くなかった。)
“how they treated him”の部分が文全体の「主語」になっていますね。直訳すると「彼らの彼を扱った方法」ということで、つまりは「彼らの彼に対する扱い」という意味合いです。
次の例文は、ある人の説明の仕方が上手くなくていつも分かりずらいというようなときに使えます。
How he explains always puzzles me.
(彼の説明の仕方はいつも私を悩ませる。)
「彼が説明する方法」という内容を”how he explains”で表現して、「主語」として使っていますね。
ここまでは、”how”の次に「代名詞」の”they”や”he”が使われている例文でしたが、もちろん具体的な「名詞」を入れてもOKです。
例えばこんな感じ。
How the painter draws is totally different from other painters.
(その画家の絵を描く方法は他の画家たちとは全く違います。)
“the painter”という具体的な「名詞」を使って、”how the painter draws”で「その画家の絵を描く方法」を表現しています。
次も具体的な「名詞」の”my son”を使っているパターン。息子さんのしゃべり方が旦那さんに似ているという方はぜひ使ってみて下さい。
How my son talks is really similar to my husband.
(息子の話し方は本当に旦那に似てるのよ。)
“how my son talks”が「主語」になっています。「息子の話す方法」という直訳になり、つまり「息子の話し方」ってことです。
【パターン②】「目的語」として使う
続いては、「”how”+○○+△△」の部分が「目的語」として使われる場合の例文を紹介していきます。
「目的語」とは、文の中の「動詞」の直接の対象となる言葉のことです。
まずは、「ある歌手の歌い方が好き!」と言いたいときに使える例文を見てみましょう。
I like how the singer sings.
(その歌手の歌い方が好きなの。)
「その歌手の歌い方」イコール「その歌手が歌う方法」ということで、”how the singer sings”と表現しています。
その部分が”like”という「動詞」に対する「目的語」となっているんですね。
例えば、誰かが何かするのを見て欲しいときなどに、”how”を使って以下のよう言うことができるんです。
Please watch how she does that.
(彼女がそれをやるのを見ていてください。)
“how she does that”が”watch”という「動詞」に対しての「目的語」になっているんですね。
“how she does that”は、直訳だと「彼女がそれをやる方法」となり、「彼女がそれをやるのを」というようなニュアンスで使うことができます。
「○○が○○した方法を教えて」という感じで、こんな風な使い方も!
Can you tell me how they fell in love with each other?
(どうやってあの子たちが恋に落ちたのか教えてくれる?)
“how”以降が意味しているのは「彼らが互いに恋に落ちた方法」ということです。
「”tell”+人+物など」という目的語が2つあるパターンの文の形でも、「目的語」として「関係副詞」の”how”を使った表現を使うことができます。
【パターン③】「補語」として使う
文の「補語」として「”how”+○○+△△」を使うときのパターンを見ていきます。
「補語」とは、文の中の「主語」とイコールの関係になる言葉のことです。
例えば、誰かにDVDレコーダーの使い方を紹介するときには、”how”を使ってこんな風に言うことができますよ。
This is how you use this DVD recorder.
(こうやってこのDVDレコーダーを使います。)
上の訳は自然な日本語にしていますが、”how”以降が「あなたがこのDVDレコーダーを使う方法」という意味になっているんですね。
そして、その”how you use this DVD recorder”の部分が「主語」である”this”とイコールの関係となっています。
次の例文は、自分が作った料理の方法を示すときなどに添えられる一言です。
This is how I cooked this dish.
(これが私がこの料理を作ったんです。)
料理をしたのは前のことなので、過去形を使って”how I cooked this dish”で「料理を作った方法」ということを示しています。
こちらも最初の例文と同じく、”this”と”how”以降の部分がイコールの関係になっていますね。
関係副詞「how」の注意点
英語の「関係副詞」である”how”を使うにあたって、いくつか気をつけなければいけないことがあります。
「先行詞」と一緒に使わない!
他の「関係副詞」は、「説明したい言葉」つまり「先行詞」と共に使うことができるのですが、“how”だけはそれができないのです。
他の「関係副詞」は、”the place where”や”the day when”のような使い方ができるのですが、”how”にはそのような使い方はありません。
ちなみに、”how”に対する「先行詞」は「方法を表す語」である”the way”だけです。
例えば、「こうやってこの機械を直したんだ」というときにも「関係副詞」の”how”を使って表現しますが、絶対に”the way”とは一緒に使いません。
×This is the way how I fixed this machine.
「関係副詞」の”how”か「先行詞」である”the way”のどちらかしか使えません。それぞれのパターンの例文を見てみましょう。
This is how I fixed this machine.
(こうやってこの機械を直したんだ。)
This is the way I fixed this machine.
(こうやってこの機械を直したんだ。)
このルールは、上の項目で挙げた例文にも当てはまります。「そうなの?」と思った方は、もう1度例文を確認してみて下さいね。
全て”how”しか使われていません。”the way how”とはなっていませんよ。
もし、それらの例文を”the way”を使って言いたいのであれば、”how”を消してその位置に”the way”を入れましょう。
※このような他の「関係副詞」との使い方の違いから、中には「”how”は関係副詞ではない」という人もいますが、この記事では「関係副詞」として扱っています。
おわりに
今回は、英語の「関係副詞」の”how”を使った例文を使いながら、その使い方を見ていきました。いかがでしたか?
いくつかのパターンの例文を紹介しましたが、どれも「○○が△△する方法」や「○○が△△した方法」というニュアンスを表現するものでした。
まずは、ここで紹介した例文での使い方をしっかりと理解して練習して使い方に慣れていきましょう!
その他の「関係副詞」については、以下の記事を参考にしてみて下さいね。
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