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「all」と「every」の違い!英語で「全て」を表現する単語を解説!

 

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「全て」を表現するときに使われる英語に、”all”と”every”があります。どちらも日本語では同じように訳されることが多いですね。

ところが、この”all”と”every”は持ってるニュアンスや使い方に違いがあります。一体、どのような違いでしょうか?

今回は、”all”と”every”の違いについて紹介したいと思います!



「all」と「every」の違い

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はじめに、”all”と”every”の違いについて大まかに確認しておきましょう。

「全て」を表す2つの言葉ですが、その全体の捉え方に違いがあるんです。

“all”      ⇒ 全体を単なる「まとまり」として捉える
“every” ⇒ 全体を「個々の集まり」として捉える

その捉え方の違いから、後に続く言葉も変わります。

“all”      ⇒ 名詞の「複数形」
“every” ⇒ 名詞の「単数形」

“all”の後に「複数形」が続くのは、たくさんの人や物のまとまりを意識しているからです。

そして、”every”は「個々の集まり」を意識しているから「単数形」が続くんですね。

それでは、それぞれの使い方をチェックしていきましょう!


「all」の使い方

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“all”+「名詞の複数形」

“all”の次に来る「名詞」は必ず複数形になります。

例えば、”all”を使ってこんな風に言うことができますよ。

All planes have wings.
(全ての飛行機には翼がついてる。)

飛行機が何台あるかとか、どんな形のものか、ということは関係ありません。とにかく、「この世の中にたくさんある飛行機全部」というイメージです。

「なるほど!”all”と複数形の名詞を使えばいいんだ!」と満足するのは、ちょっと待ってくださいね。

実は、【”all”+「名詞の複数形」】を使うのは、名詞を特定しない場合だけなんです。

上の例文のように、世の中全体的なことだったり、特にその集団を特定する必要がないときにしか使えないんです。

“all”には、それ以外の使われ方というのが存在します。一体どのように使っていけばいいのか、確認していきましょう。

“all”+”of”+「人称代名詞の目的格」

「人称代名詞の目的格」っていうのは何かっていうと、「○○を」とか「○○に」を表すときに使われる”them”や”us”のことです。

これらの言葉を使って、「彼ら全員」とか「私たち全員」のように言うときには、“all”のあとに”of”が必要になります。

もちろん、この場合使える「人称代名詞の目的格」は複数の人や物を表すものだけです。つまり、”them”、 “us”、そして「2人以上の相手」を指す場合の”you”だけになります。

それぞれを使った例文を見ていきましょう。

All of them were against him getting promoted.
(彼らみんな、彼が昇進するのに反対だった。)

All of us get tired of our boss’s story about when he was young.
(私たちはみんな、上司の若いころの話に飽き飽きしてる。)

All of you have to attend the meeting tomorrow.
(君たち全員、明日会議に参加しなくちゃいけないよ。)

ちなみに、上に挙げた”all of ○○”の部分を、”all”を使わずに以下のように変えて言うこともできます。

大きく意味は変わりませんが、“all of ○○”の形にすると、「○○全員」とか「○○みんな」と全体のことを指すニュアンスが強くなるイメージです。

They were against him getting promoted.
(彼らは彼が昇進するのに反対だった。)

We get tired of our boss’s story about when he was young.
(私たちは上司の若いころの話に飽き飽きしてる。)

You have to attend the meeting tomorrow.
(君たちは明日会議に参加しなくちゃいけないよ。)

“all”+”of”+「限定詞」+「名詞の複数形」

「限定詞」というのは、”the”とか”my”などのように「その名詞がどういうものなのか」を限定するための言葉です。

この”all”を使う場合だと、「その集団がどんな集団なのか」ということを示すために使われます。

その場合にも、”all of”の形を使って表現されるんです。

All of the players played very well, so they were able to win.
(全ての選手がいいプレーをしたので、勝つことができた。)

この場合、「この世の中にいる全ての選手」ということではなく、「あるチームの中の全ての選手」と限定する必要があるので、”the players”という言い方になっています。

ただし、この【”all”+”of”+「限定詞」+「名詞の複数形】のパターンでは、“of”をつけずに使われることもあります。

All the players played very well, so they were able to win.
(全ての選手がいいプレーをしたので、勝つことができた。)

“of”を使っても使わなくても意味は変わりません。正式な文法のルールでは”of”を使うのが正しいのですが、日常会話では”of”をつけずに使うということが多かったりもします。


「every」の使い方

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“every”+「名詞の単数形」

“every”の後に来る名詞は、必ず単数形です。「全体」を指しながらも、「個々」を意識しているからです。

Every plane has wings.
(すべての飛行機には翼がついてる。)

「すべて」と言いながら、その中の1台1台に意識を向けてるようなイメージです。

そして、”every”には”all”のように“of”をつけるという使い方はありません。

そのため、”all”の項目で紹介した例文”All of the players played very well, so they were able to win.”を”every”を使って言い換えると、以下のようになります。

Every player played very well, so they were able to win.
(全ての選手がいいプレーをしたので、勝つことができた。)

日本語で言う「選手1人1人が」というニュアンスで言いたいときには、”all”より”every”がピッタリですね。「全ての選手の中の個々」を意識しているからです。

おわりに

今回は、”all”と”every”について紹介しました。いかがでしたか?

日本語の言葉だけで考えると同じように思える2つの言葉ですが、実はその2つにはハッキリとした違いが存在しているんですね。

その違いを、例えば「森」でイメージすると、”all”は「気がたくさんある森全体を見てる」、”every”は「森にある木々を1本1本に目を向けてる」という感じです。

ニュアンスをきちんと区別して、上手に使っていきましょう。

“every”については以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。

英語「each」と「every」の使い方!違いを知って上手に使おう!

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