problem/issue/questionの違いって?「問題」を意味する英語を解説!
英語で「問題」を意味する言葉には、”problem”、”issue”、”question”があります。
どの言葉も日本語にすると同じですが、それぞれ違ったニュアンスを持っていて、使われる場面も異なるんです。
今回は、英語の”problem”、”issue”、”question”の違いについて紹介します!
「problem」「issue」「question」の違い
それぞれの言葉の詳しい使い方を見ていく前に、大まかな違いを確認しておきましょう。
今回のテーマである3つの単語には、それぞれ以下のようなニュアンスが含まれています。
“problem” ⇒ 何かの邪魔になっていること
“issue” ⇒ 意見が分かれること
“question” ⇒ 答えが明らかなこと
上のような違いから、それぞれの問題が「何を必要としているか」という点にも違いがあります。
“problem” ⇒ 解決する必要があること
“issue” ⇒ 話し合う必要があること
“question” ⇒ 答えを出す必要があること
それでは、詳しい使い方を紹介していきます!
「problem」について
解決する必要がある問題
“problem”は、人や物ごとの障害となっていて、先に進むために解決しなくちゃいけない問題を指します。
その問題があることによって、困難を引き起こしているようなイメージです。
What’s your problem?
(あなたが抱えている問題は何?)
この質問の場合、相手が困難を感じる原因となっている問題が何なのか尋ねています。
Her problem is her trait of easily getting nervous during presentations.
(彼女の問題は、プレゼンですぐに緊張してしまうことです。)
「プレゼンですぐに緊張してしまうこと」が彼女にとっての障害となっていることを指しています。
そのことによって彼女が物事をうまく進められていない、すぐにそれを解決すべきだという印象です。
人のことに関してだけでなく、物事に関しても使うことができます。
I have a problem with my car.
(車に問題があるんだ。)
この場合は、車に何らかの不具合があることを言っています。
それがあることで、車が正常に動くことの妨げになってしまっている状況ですね。
車を使うためには、その問題は解決しなくてはいけません。だから、”problem”を使うのがピッタリです。
「issue」について
話し合う必要がある問題
“issue”が意味するのは、話し合わなくてはいけない問題を指します。
そのことによって、賛否両論が起きたり、様々な意見が出たりするようなことです。
明確な答えがあるわけではなく、誰もが納得する解答を出すことが難しいという可能性を含んでいます。
例え答えが出なくても、とりあえず議論すべき問題というイメージです。
I have an issue to talk with you.
(あなたと話わなくちゃいけない問題があるの。)
この例文では、答えが出るかは分からないけど、相手と話し合う必要がある問題であることを伝えています。
Territorial disputes are big issues between Japan and South Korea.
(領土にまつわる論争は日本と韓国の間の大きな問題です。)
領土に関することというのは、それぞれの政府や国民の意見が存在します。
そのため、きちんと互いに話すことは必要ではあるけど、全員がスッキリ納得できるような答えはありませんよね。
なので、”issue”を使うのが適しています。
“problem”との使い分け
ただし、上の例文の内容でも、それが国と国との関係の障害で解決しないといけないと強く感じる場合は”problem”を使っても構いません。
以下のように言うことは可能です。
Territorial disputes are big problems between Japan and South Korea.
「話し合う必要」に焦点を置くのであれば”issue”、「解決する必要」に焦点を置くのであれば”problem”というニュアンスの違いです。
あるいは、アメリカ人の中にはは”problem”の方が深刻な度合いが高いと考える人もいます。
個人の感覚による部分も大きいので、どちらのニュアンスを取るかによって、ほとんどの場合で”problem”と”issue”は入れ替えが可能です。
入れ替えが出来ないのは、例えば”problem”の項目で紹介した”I have a problem with my car.”です。
このケースでは”issue”は使えません。
× I have an issue with my car.
なぜなら、この場合の「問題」は話し合うことではないからです。
明らかに障害となっているわけですから、解決をしなくてはいけないんです。だから”problem”しか使えません。
“problem”と”issue”のニュアンスの違いは少し理解しずらいかもしれませんが、ちょっとずつ慣れていきましょう。
続いて紹介する”question”は、これら2つとは区別がしやすいかもしれません。
「question」について
答えを出す必要がある問題
“question”は、答えを出すことが求められている問題です。
「これ!」というハッキリとした答えを導くことが求められているイメージ。
例えば、テストの問題や誰かに対する質問を指す時です。
I have a question.
(質問があります。)
何かわからない時にする質問というのは、ハッキリとした答えを求めているものですよね。
なので、”question”を使うのがピッタリ。
The first question on the math test was very difficult for me.
(数学のテストの一問目は私にはすっごく難しかったよ。)
テストの問題には、きちんとした答えが用意されています。そして、テストを受ける人が答えを出す必要があるものです。
おわりに
今回は、「問題」を意味する英語の”problem”、”issue”、”question”の違いについて紹介しました。いかがでしたか?
日本語では全く同じ言葉で訳されるこれらの言葉ですが、英語ではニュアンスが違っているんですね。
どの場面でどの言葉を使うのが合っているのか、例文を使い練習しながら身につけていきましょう!