「ぎりぎり」の英語表現!便利な使い分けフレーズ9選!
「あと少しで~できたのに!」や「危ないところだった」、「惜しかった!」なんてとき、結構ありますよね。
こんな時に「ぎりぎりセーフ!」などと言いますが、英語で”~safe!”と言うのか、というとそうではないんです。
今回はあらゆる「ぎりぎり」な状況を表現する時に使える英語をご紹介します。
時間が「ぎりぎり」の時
at the last minute / moment
直前に
英語で「時間ぎりぎり」を伝えたいときはまずこれ!直訳で「最後の一分で」「最後の瞬間に」となる一番基本的な表現で、わかりやすい英単語の組み合わせですね。
When I was a student, I used to start doing homework at the very last minute / moment.
(学生の頃は、宿題なんてほんとぎりぎりまでほったらかしてたなあ。)
航空券やホテルの予約をする時の英語に、”last minute flight / hotel deals”などがあります。これらは日本語で言う「直前割」にあたり、通常よりお得な料金で利用できることがあるので知っておくと便利ですね!
just in time
ぎりぎりの時間に
こちらは「時間内になんとか」というニュアンスで、かろうじて間に合った場合に使います。
Thank you so much for giving me a ride. I made it onto the flight just in time!
(送ってくれて本当にありがとう。おかげでぎりぎり飛行機にのれたよ!)
ここでまぎらわしいのが “just on time”という英語。 このフレーズは「時間ぴったりに/時間通りに」という意味になるので、ぎりぎりとは少し違います。”in time”は「ぎりぎり」、”on time”は「ぴったり」としっかり区別しておきましょう!
状況が「ぎりぎり」の時
close
ぎりぎり
“close”は「近い」という意味の単語です。「あれは近かった!」というニュアンスで「ぎりぎり」の感じを表現するとイメージしてください!
A: Did you watch the soccer game last night?
(昨日の夜やってたサッカーの試合みた?)
B: Yeah, Beckham’s shot was so close !
(うんみたよ、ベッカムのゴール、すっごく惜しかったよね!)
直訳では「あのゴールはすごく近かった!」となり、惜しくも入らなかった、を表現しています。
almost ◯◯
◯◯しそうだった
こちらもよく使われる単語、英語の基本中の基本!「ほとんど」という意味の英語”almost”を用いて、「あと少しで◯◯するところだった」という状況を説明できます。
I almost forgot my iPhone at the restaurant. I was about to freak out!
(レストランにiPhone忘れるところだったよ。やばいとこだった!)
直前で思い出したため、忘れずに済んだようですね!
barely / narrowly
かろうじて
続いては「かろうじて~する / できる」という単語でぎりぎりさを表現!
A: I’m going to the grocery store, do you need me to pick something up?
(ちょっと買い物に行くけど、なにか買ってこようか?)
B: No thanks, we’ve got barely / narrowly enough food for breakfast tomorrow but we’ll manage.
(ありがとう、でも大丈夫、明日の朝食はかろうじて足りると思うわ。)
面白い「ぎりぎり」表現
just in the nick of time
間一髪で、ぎりぎり間に合って
“nick”とは人の名前のようにも聞こえますが、「小さな切り傷」という意味の単語です。
最初は”in the nick”で”小さな傷にあたるほどぴったり”、つまり「ちょうど」という意味で使われていたのですが、そのうちちょうどの時間のときに起きた出来事に用いられるようになり、わかりやすいようにあとから”of time”が付け足されてこのような言い回しがされるようになりました。
My sister got to the meeting just in the nick of time.
(姉はぎりぎりその会議に間に合った。)
by a hair / whisker
わずかの差で
“whisker”とは「頬ひげ」のこと、犬や猫のひげをイメージしてください。「髪の毛 / 頬ひげ一本の差で」というとどれほどその差がわずかなのかわかりやすいですね!
So lucky! The bird’s poop just missed me by a hair!
(よかった!ほんのちょっとずれてたら鳥のフンに当たってたよ!)
by the skin of my teeth
わずかの差で
こちらもおもしろい、不思議な表現ですよね。「歯の皮の差」ということですが、歯の皮とは一体なんなのでしょうか・・・。
I escaped from the fire by the skin of my teeth.
(私は火事から命からがら抜け出した。)
歯に皮など存在しないのは人間誰でも承知の上、という前提でできたフレーズだそうですが…言葉の由来は聖書に書かれたとある文章が引用されたこと、とされています。
しかしその筆者がなぜそういう表現をしたのかは英語を母国語に持つ人々も憶測するしかないようです。ネイティブから言わせると、単なる表現!としか答えられないもののうちのひとつです。
at the eleventh hour
土壇場で
またしても聖書が起源の表現。直訳では「11時間目」という意味なのですが、それで「土壇場」な状態を表すことができるんです。
He was gonna ask her out, but hesitated at the eleventh hour.
(彼は彼女をデートに誘うつもりだったが、土壇場で躊躇した。)
この言い回しは、12時間働いた人と11時間目から1時間だけ働いた人がどちらも同じ額の報酬をもらえた、という古代のつくり話からきた慣用句、とされているようです。
おわりに
いかがでしたか?直前、寸前、土壇場、間一髪、命からがら…日本語と同じように、英語にも実にたくさんの「ぎりぎり」があるんですね。
簡単な単語から聞いたことのないような言い回しまで、多種多様ありましたね。少し前置詞がややこしい、というケースがありますが、特に前置詞に関しては何度も口に出してそのニュアンスに慣れていくのが一番の近道!
「むずかしい」と感じるような表現は「なぜその言い回しをするのか」とその起源を辿ることで「おもしろい」に変わるかもしれません。同じ意味合いの言葉を違う単語で表現できるようになったら、英語上級者に一歩近づけた気がしますね!