「じっくり」の英語って?考える/あじわうを伝えるフレーズ7選!
物事をゆっくり考えたり、食べ物などをあじわったりする時に使う「じっくり」という表現。
英語では一体どのように表すのが自然なのでしょうか?
今回は、考える時やあじわう時に使える「じっくり」を意味する英語フレーズを紹介していきたいと思います!
じっくり考える
まずは、ある事柄について時間をかけて考える時に使える「じっくり」の英語フレーズを紹介します!
I think 〇〇 through.
〇〇についてじっくり考える。
“think through”という表現を使って、「じっくり考える」のニュアンスを表現することが出来ます。
“think”自体に「考える」という意味がありますが、そこに「通り抜ける」とか「始めから終わりまで」というニュアンスを持つ”through”を付けた言い方です。
直訳すると「〇〇を始めから終わりまで考える」となり、つまりは「その事柄について隅々まで考える」ということになります。
そこから、「じっくり考える」とか「考え抜く」という意味で使われているんですね。
〇〇の部分に、考える必要のある事柄を意味する言葉を入れましょう。
I usually think things through.
(私はたいてい物事をじっくりと考えます。)
“I”以外の主語を変えたり、”think”の形を変えて使うことも出来ます。
いくつか例を挙げてみますね。
We’re thinking the matter through now.
(僕らは今その問題についてじっくり考えているんだ。)
He thought it through, but he couldn’t decide what to do.
(彼はそのことをじっくりと考えたんだけど、何をするべきか決められなかったんだ。)
I think 〇〇 over.
〇〇についてじっくり考える。
こちらも、先に紹介した”I think 〇〇 over.”と同じように、”think”という動詞が使われている英語フレーズです。
意味も同じで「じっくり考える」とか「熟考する」といったニュアンスになります。
では、なぜ”over”を付けることによって、そういったニュアンスが生まれるのでしょうか?
このフレーズで使われている前置詞の”over”には「何かを上から覆う」というイメージがあるんです。
ということで、”think 〇〇 over”は「ある物事を上から覆って考える」となり、つまり「物事全体のことを考える」ということになります。
そこから「じっくり考える」とか「熟考する」といった意味として使うことが出来るんですね。
I sometimes think my life over.
(時々、自分の人生についてじっくり考えるんだ。)
“I think”の形以外にも、主語を変えたり、”think”の形を変えたりすることが出来ます。
Can you think it over?
(そのことに関してじっくり考えてもらっていいかな?)
My boss thought them over.
(上司はそれらについてじっくり考えた。)
I think long and hard.
じっくり考える。
「長い時間をかけて一生懸命考える」というニュアンスで、「じっくり考える」を伝えられる英語フレーズです。
“long”には「長く」、”hard”は「一生懸命に」という意味があります。
「長く一生懸命に考える」と言うと、何かについてよく考えている様子がイメージできますよね。
I want to think long and hard.
(じっくり考えたいな。)
以下は、主語や”think”の形を変えた例文です。
He’s thinking long and hard about his future.
(彼は将来についてじっくり考えているんだよ。)
Why didn’t you think long and hard?
(なんでよく考えなかったんだ?)
I sleep on 〇〇.
〇〇について一晩じっくり考える。
こちらも「じっくり考える」というニュアンスで使えるフレーズですが、他と少し違うのは「一晩」という意味が入っているんです。
そのまま訳すと「〇〇の上で寝る」となり、「枕の下に何かを置いて寝る」というイメージになります。
そのイメージが広がって、「一晩じっくり考える」というニュアンスで使われているんです。
I must sleep on the problem.
(その問題については一晩じっくり考えないといけないです。)
以下の例文では、主語と”think”の形を変えて使っています。
Lisa slept on it, but she couldn’t make a decision.
(リサはそのことを一晩じっくり考えたけど、決められなかった。)
They were sleeping on the project.
(彼らはプロジェクトについて一晩じっくり考えていた。)
じっくりあじわう
続いては、食べ物をあじわう時に使える英語フレーズを見ていきましょう!
I taste 〇〇.
〇〇をじっくりあじわう。
ゆっくりと時間をかけて、食べ物の味をじっくりと味わうことを表現する言い方です。
単に「おいしい」とか「まずい」の感覚だけでなく、どんな味がするのかをしっかりと感じるイメージになります。
I always taste wine.
(僕はワインをじっくりと味わって飲むんだ。)
以下は、主語や”taste”の形を変えた例文です。
She was tasting curry made by her husband.
(夫が作ったカレーを彼女はじっくりあじわっていました。)
They tasted the dishes, and they were impressed by the wonderful ingredients.
(彼らはその料理をじっくりと味わい、その素晴らしい材料の数々に感激した。)
I savor 〇〇.
〇〇をじっくりあじわう。
こちらも食べ物をじっくりとあじわう時に使える英語フレーズですが、他の表現と比べて上品な印象です。
その物の味をしっかりと噛みしめて、楽しんでいるようなイメージになります。
I‘d like to savor this dish.
(この料理をじっくりあじわいたいんです。)
主語や”savor”の形を変えると、このような感じになります。
We savored the steak with every bite.
(僕たちはそのステーキを一口ずつじっくりあじわいました。)
Did you savor the pie she made?
(彼女が作ったパイをじっくりあじわいましたか?)
I munch 〇〇.
〇〇をじっくりあじわう。
こちらの英語フレーズは、しっかりと噛みながらあじわうというニュアンスです。
“munch”は「もぐもぐ」とか「むしゃむしゃ」と擬音語を表す時にも使われます。
しっかりと食べ物噛んでいる感じですね。
なので、”munch”をこのフレーズのように動詞で使うと、食感がある食べ物をじっくりと噛んで食べているようなイメージになります。
I want to munch this hamburger.
(このハンバーガーをじっくりとあじわいたい。)
以下は、主語や”think”の形を変えた例文です。
He munched the cookies from his girlfriend.
(彼は彼女からのクッキーをじっくりとあじわった。)
The kids are munching the apples they grew.
(子供たちは彼らが育てたリンゴをじっくりとあじわっている。)
おわりに
今回は、「じっくり」の英語フレーズを紹介しました。いかがでしたか?
英語では、「じっくり」することの対象が「考える」なのか、「あじわう」なのかで、表現の仕方が全く異なっていますね。
「じっくりイコールこの言葉!」というわけではなく、状況ごとに違ったフレーズで伝える必要があるんです。
適切な表現を状況に合わせて使えるように、バッチリ身につけておきましょう!