「ずうずうしい」は英語で?厚かましい人/謙遜して頼む時の表現10選
無神経で厚かましいことを「ずうずうしい」と言いますよね。また、何かお願いをしようと「ずうずうしいお願いですが」と控えめに頼む時もあります。
この「ずうずうしい」という表現、英語ではどのように言えばいいのでしょうか?
今回は、「ずうずうしい」の英語フレーズをご紹介します!
厚かましい人を表す時
まずは、無神経で厚かましい人を表す英語フレーズを見ていきましょう!
He has a lot of nerve.
彼はすごくずうずうしい。
“have a lot of nerve”で「とてもずうずうしい」という英語フレーズになります。“nerve”は「神経」「度胸」という意味です。
日本語でも「神経が図太い」と言いますから、覚えやすいかもしれませんね。ただ、英語のほうがネガティブなニュアンスが強いように思います。
気をつけて使ってみてください。
A: He asked me for money again.
(彼またお金貸してって頼んで来たの。)
B: He has a lot of nerve.
(彼すごくずうずうしいね。)
こちらも“nerve”を使ったよく使われるフレーズです!
What a nerve!(なんてずうずうしいんだ!)
That’s too forward.
ずうずうしすぎるよ。
“forward”には「でしゃばりで」「ずうずうしくて」という意味があります。
”forward”は「前へ」「先へ」という意味の副詞としてよく知られていますよね。”too forward”は、直訳すると「前に出過ぎている」となります。
日本語で「出過ぎた真似」と言うように、「前に出過ぎている」=「でしゃばり」というニュアンスをつかんでくださいね。
A: I’m staying here for two more weeks. There’s no problem, right?
(あと2週間ここにいるよ。問題ないよね?)
B: Hey, that’s too forward of you.
(ちょっと、ずうずうしすぎるよ。)
He was so pushy.
彼はとてもずうずうしかった。
“pushy”は「ずうずうしい」という意味の形容詞です。
「押す」という意味の“push”から派生した口語表現ですので、「押しが強い」というニュアンスをつかむと覚えやすいと思います。
”-shy”の発音は「スィー」ではなく「シー」となるように気をつけてくださいね。
A: I called you, but I couldn’t get through.
(電話したんだけど、繋がらなかったよ。)
B: Sorry. I was talking with him. He was so pushy and it took so long.
(ごめん。彼と話してたの。すごくずうずうしくて、長くかかっちゃった。)
She has a thick skin.
彼女はずうずうしい。
“have a thick skin”は「神経が図太い」という意味の英語イディオムです。直訳すると「厚い皮膚を持っている」となります。
「皮膚が厚い」といえば、日本語の「面の皮が厚い」という表現も「神経が図太い」という意味ですよね。似通った表現があるので覚えやすいと思います。
A: She has a thick skin.
(彼女はずうずうしい。)
B: I feel so. She’s good, in a sense.
(私もそう思う。ある意味、すごいよね。)
He had the brass to say such a thing.
彼ずうずうしくもそんなことを言ったんだ。
“have the brass to~”で「ずうずうしくも~する」という英語のイディオムになります。
“brass”の元々の意味は「金管楽器」「真ちゅう」という意味です。金管楽器を中心にした楽団のことを「ブラスバンド」と言いますよね。
あわせて覚えてください。
A: He had the brass to say such a thing.
(彼ずうずうしくもそんなことを言ったんだ。)
B: Just let him say what he wants to say.
(彼が言いたいように言わせておけばいいよ。)
It seems he had the effrontery to ask for a raise.
彼はずうずうしく昇給をお願いしたみたい。
“effrontery”は「ずうずうしさ」「厚かましさ」という意味の名詞です。
“have the effrontery to~”で「ずうずうしくも~する」というイディオムになります。
A: It seems he had the effrontery to ask for a raise.
(彼はずうずうしく昇給をお願いしたみたい。)
B: What? He just started working a week ago.
(はあ?彼まだ働き始めて1週間だよ。)
She’s always bragging shamelessly.
彼女はいつもずうずうしく自慢しているね。
“shamelessly”は「厚かましく」「ずうずうしく」という意味の副詞です。
“shame”は「恥」、“-less”は「~が無い」という意味を付け足す接尾辞ですので、直訳すれば「恥を知らずに」となります。
例文の”brag”は「自慢する」という意味の動詞です。
A: She’s always bragging shamelessly.
(彼女はいつもずうずうしく自慢しているね。)
B: Yeah, I don’t listen to her.
(そう、僕彼女の話は聞いてないよ。)
謙虚に言う/頼む時
次は、「ずうずうしく申し上げますが」と謙遜して相手に何かを言ったり、頼んだりする時の英語フレーズを見ていきましょう!
If I may be so bold,
ずうずうしいのですが、
“bold”は、「大胆な」という意味です。
”may”は「~してもよろしいでしょうか」と許可を求める助動詞ですので、直訳すると「とてもずうずうしくなってもよろしければ」となります。
あまり遠慮し過ぎると不自然になることもありますので多用する必要はありませんが、とても丁寧な英語の決まり文句ですので、一つ覚えておくとよいでしょう。
A: If I may be so bold, I’d like to ask you a favor.
(ずうずうしいのですが、一つお願いがあるんです。)
B: Sure. What can I do for you?
(いいですよ。何をすればよろしいでしょうか?)
I hope it’s not too forward,
ずうずうしいと思われなければいいのですが、
「前へ」という意味の副詞”forward”には「でしゃばりで」「ずうずうしくて」という意味があることはご説明しましたね。
「出過ぎていなければいいのですが」=「ずうずうしく思われなければいいのですが」と、丁寧に何かを切り出す時などに覚えておきたい英語フレーズです。
A: I hope it’s not too forward, you’d better go home and apologize to her.
(ずうずうしいと思われなければいいのですが、帰って彼女に謝ったほうがいいですよ。)
B: I will. Thank you.
(そうします。ありがとうございます。)
I’m afraid I’m asking too much.
ずうずうしいお願いですみません。
“ask too much”で「あまりに多くのことをお願いする」となります。”I’m afraid”は、その後にあまりよくないことを続けて「~ではないかと思う」という意味です。
「あまりに多くのことをお願いしているのではないかと思うのですが」と、相手の顔色を伺いながら丁寧に言ってみましょう。
A: Could you drive me home? I’m afraid I’m asking too much.
(家まで送っていただけますでしょうか?ずうずうしいお願いですみません。)
B: That’s no big deal.
(たいしたことないですよ。)
おわりに
いかがでしたか?
今回は「ずうずうしい」の英語フレーズをご紹介しました!
日本語の表現と共通点のあるフレーズも多かったですね。ぜひ、楽しみながら覚えてください。