「動物」を使った英語の言い回し!人の性格をたとえる時の表現8選!
英語には「動物」を使ったフレーズがたくさんあり、その多くは人について話すとき、比喩的に使われます。
英語の感覚では「その動物がそういうイメージなんだ!」ということも分かり面白いです。
今回は「動物」を使ったフレーズの中でも、人の性格をたとえる時に使える言い回しを紹介したいと思います!
「ネガティブ」な意味
実は、人の性格をたとえるときの「動物」を使った言い回しには、ネガティブな意味合いを持つものが結構多いんです。
a black sheep
厄介者
“a black sheep”は、そのまま訳すと「黒い羊」なんですが、これが「厄介者」という意味になります。
ある家族やグループ、組織の中で評判が悪い人や浮いてしまっている人を表す言い回しです。「なんかあの人だけ違うよね」と言われているような人を指します。
この由来なんですが、黒い羊からは黒い羊毛しかできないというところから来ているそうです。
白い羊であれば、白以外の色に染めることが出来て様々な色の羊毛ができます。でも、黒ではそれができない。
だから、羊飼いの間では黒い羊は好ましくないものとされて、そこから”a black sheep”が「厄介者」という意味で使われるようになりました。
A: Who invited him? I don’t mean I don’t like him, but…
(誰が彼を呼んだの?彼を嫌いなわけじゃないけどさ・・・)
B: I know what you’re gonna say. He’s a black sheep.
(言わんとしてることは分かるよ。彼は厄介者だよね。)
a wolf in sheep’s clothing
偽善者、猫かぶり
直訳すると「羊の服を着た狼」で、日本語で言う「羊の皮をかぶった狼」ってことですね。
羊の「おとなしくて害のないイメージ」、狼の「危険で悪だくみしているイメージ」から来てる言い回しです。
表で言ってることやってることと、裏で考えてることは全く違う人を指すときに使われます。
A: She’s so kind and has a really warm heart.
(あの子は優しくて暖かい心の持ち主だよ。)
B: Don’t be deceived by her. She’s just a wolf in sheep’s clothing.
(騙されちゃダメ。あの子はただの偽善者だから。)
catty
意地悪な、コソコソした
「猫」を意味する”cat”を使った言葉です。
「猫のような」とか「猫っぽい」というそのままの意味もありますが、「意地悪な人」を表現することもできます。
日本語にも、少し古い表現で「泥棒猫」なんて言葉がありますが、英語の”cat”には「意地悪」とか「コソコソした」というイメージがあるんですね。
A: She’s really catty!
(彼女は本当に意地悪!)
B: Don’t be bothered by her. She just envies you.
(振り回されるなって。君のことが羨ましいだけなんだよ。)
as stubborn as a mule
頑固な
“mule”とは、雄のロバと雌の馬を交配させて産まれる動物「ラバ」のこと。
そして、このフレーズを直訳すると「ラバのように頑固な」となります。
なぜ、「頑固」の象徴で「ラバ」が使われているかというと、「必ずしも人間の思うように動いてくれない」ということから来ている言い回しです。
そういう動物は他にもいると思うのですが(笑)
A: Do you think I can persuade him?
(彼を説得できると思う?)
B: Well… I don’t think so. He’s as stubborn as a mule.
(ううん・・・無理かな。彼は頑固だもん。)
as sly as a fox
ずる賢い、陰険な
“sly”は「ずる賢い」とか「陰険な」という意味があり、このフレーズの直訳は「キツネのようにずる賢い」となります。
日本語でも「キツネ」には、「人をだます」とか「ずる賢い」というイメージがありますが、英語でも一緒なんですね。
A: He lied again and everyone except me easily believed him.
(あいつまた嘘ついたんだけど、俺以外みんなあいつのこと信じちゃっんだよ。)
B: How terrible! He’s as sly as a fox.
(ひどいな!あいつはずる賢い奴だよ。)
「ポジティブ」な意味
「動物」で人の性格をたとえる英語の言い回しには、ネガティブなものが多いです。
とはいっても、ポジティブなものがないわけではありません。ですが、数は少なめ。その中でも使えるオススメ英語表現を紹介します!
as courageous as a lion
勇気がある
“courageous”は「勇気がある」という意味の英語で、この言い回しは「ライオンのように勇気がある」となります。
ライオンというのは「勇気がある」とか「勇敢である」というイメージなんですね。
これを人に対して使うと、それくらいに勇気があるというニュアンスになるんです。
A: They are as courageous as a lion.
(彼らは勇気があるよね。)
B: Yeah, I agree. They always try new things without hesitation.
(そうだよね。ためらわずに、いつも新しいことに挑戦してるよね。)
as strong as an ox
強い
“ox”は「雄牛」を指す英語の言葉で、その「雄牛」は強いものの象徴として考えられています。
その「雄牛と同じくらい強い」というニュアンスで、強くてたくましい人を表現することができるんです。
A: Why are you attracted to your boyfriend?
(なんで彼氏に惚れてるの?)
B: He always protects me. He’s as strong as an ox.
(彼はいつも私を守ってくれるの。彼は強いのよ。)
as innocent as a lamb
純粋な、天真爛漫な
英語の”innocent”には「純粋な」や「天真爛漫な」という意味があります。
そして、英語で「子羊」を意味する”lamb”にはそのようなイメージがあり、ピュアな人を指すときに”as innocent as a lamb”という言い回しを使うことが出来るんです。
A: Everyone loves her.
(みんな彼女のことが大好きだね。)
B: No wonder. She is as innocent as a lamb so she makes people happy.
(そりゃそうだよ。彼女は天真爛漫で、人をハッピーな気持ちにさせてくれるもん。)
おわりに
今回は、英語で人の性格をたとえる時の「動物」を使った言い回しを紹介しました。いかがでしたか?
それぞれの動物ごとにイメージがあって、面白いですよね。他にも動物を使った表現はたくさんありますので、そちらも合わせてぜひ覚えてみてくださいね。
この言い回しを会話で使うと、一目置かれるかも!?