英語probably/maybe/perhaps/possiblyの違い!「たぶん」を表現する英語!
「たぶん」を意味する英語の言葉といえば、いくつかあります。その一部である”probably”、”maybe”、”perhaps”、”possibly”という4つの言葉。
日本語では、同じ「たぶん」と訳されるこれらの言葉には、きちんとした違いがあるんです。
今回は、英語で「たぶん」を表すこれら4つの言葉の違いについて紹介していきます!
記事の目次
「probably」「maybe」「perhaps」「possibly」の違い
各言葉の使い方を詳しく見ていく前に、今回のテーマとなっている4つの言葉の違いを簡単に確認しておきます。
「たぶん」に込められてる確信の高さに応じて、使う言葉を使い分ける必要があるんです。その違いは以下の通り。
確信度80~90% ⇒ probably
確信度50% ⇒ maybe
確信度30~50% ⇒ perhaps
確信度10~30% ⇒ possibly
人によって感覚の違いがあるので、これが絶対とは言い切れませんし、あまり神経質になる必要はありませんが、目安として抑えておきましょう。
それでは、それぞれの言葉の使い方を紹介していきます!
「probably」について
可能性はかなり高い
“probably”で表現できる「たぶん」というのは、かなり確信の度合いが高いです。
ほぼ確定してることやほぼ間違いないと思えることに対して使います。100%とは言わないけど、結構な確信度ですね。
文頭や文末に来るということもないとは言い切れませんが、基本的に使われるのは文中です。
「何かを持ってきて」と頼まれて、「明日絶対持ってくる」とは断言できないけど、持って来られる可能性が高いという場合はこんな風に言います。
I will probably bring it tomorrow.
(明日にはそれを持って来られるよ。)
逆に「持って来られない」という可能性の方がかなり高いという場合は、以下のように言います。
I probably won’t bring it tomorrow.
(明日には多分持って来られないだろうな。)
上の否定文は、このような形でもOKです。
I will probably not bring it tomorrow.
相手に何か質問されたときや同意したいときに、単独で”probably”という言葉を以下のように使うこともできます。
A: Does he like her?
(彼は彼女のことが好きなのかな?)
B: Probably.
(たぶんね。)
この場合、Bさんは「そうだ」とは言い切れなくても、かなりの高い確率でそうだと考えているってことですね。
「maybe」について
どちらの可能性もある
“maybe”の持つ「たぶん」のニュアンスは「半々」という感じです。どっちになってもおかしくない、どちらの可能性もあるというときに使われます。
完全に「50:50」というわけではないけど、どちらの場合も考えられる。そんなときの言葉ですね。人によっては半分よりも高い確率で使うかもしれません。
文中や文末で使われることもありますが、基本的に文頭で使われることが多いです。
Maybe Alice will get along with her husband’s mother.
(たぶん、アリスは旦那さんのお母さんと上手くやっているんじゃないかな。)
「上手くやっていけるとも思うし、やっていけないとも思える」そんな気持ちを込めて、”maybe”を使っているんですね。
否定文と”maybe”を使うと、以下のようになります。
Maybe Alice won’t get along with her husband’s mother.
(たぶん、アリスは旦那さんのお母さんと上手くやっていけないんじゃないかな。)
否定文にすると、ニュアンス的には「上手くやっていけないと思うし、やっていけるとも思える」という感じです。
肯定文と微妙な言い回しの違いだけで、込めてる気持ちが半々であることは変わりがありません。
この”maybe”も、質問されたときなどの答えとして単独で使うことができます。
A: Will he get promoted?
(彼は昇進するかな?)
B: Maybe.
(たぶんね)
若干プラスよりではありますが、そうじゃない可能性もあると考えてBさんは”Maybe.”と答えています。
「perhaps」について
可能性は低い
“perhaps”は「どちらかというと可能性は低い」というニュアンスです。ただし、人によっては”perhaps”を”maybe”と同じくらいの感覚で使う人もいます。
ただ、いずれにしても“probably”のように高い可能性や確信度ではないということです。
この”perhaps”も”maybe”と同様に、基本的には文頭で使われます。
Perhaps you’re right.
(君が正しいかもしれないね。)
「君が正しいかも」と言いつつ、「違うだろうな」という可能性を少し強く感じている印象ですね。
否定文と一緒に使うと、このようになります。
Perhaps you’re not right.
(君が正しくないかもしれないね。)
「君が正しくない」という可能性を”perhaps”で表現しているので、「君が正しくないという可能性はあるけど、それは低いかもね」というニュアンスになるんです。
もちろん、この”perhaps”も相手の言葉に対する答えとして単独で使うことができます。
A: I’ve gained a little weight.
(ちょっと太ったかも。)
B: Perhaps.
(そうかもね。)
相手の言ったことに同意しつつも、「そうじゃない感じもする」という含みを持たせて”Perhaps”と答えています。
とはいえ、ちょっとでも同意する気持ちを見せると怒ってしまう人も多いかもしれません。特に男性が女性に言うときは注意した方がいいかもしれませんね(苦笑)
「possibly」について
ゼロではないが可能性はかなり低い
“possibly”で表現できる「たぶん」はかなり可能性としては低いです。
全くないとは言い切れないけど、その可能性は相当低いと考えてるときに使います。
ちなみに、この”possibly”の位置は自由度が高くて、文頭でも文中での文末でも用いることができます。
Anna will possibly come on time.
(アンナは時間通りに来るかもしれないね。)
アンナはだいぶ時間にルーズなようですね。「来るかもしれないね」と言いつつ、”possibly”を使っているのでその可能性はかなり低いと考えています。
Anna possibly won’t come on time.
(アンナは時間通りに来られないかもしれないよ。)
こちらは逆ですね。アンナが「時間通りに来ない」という可能性の方が低いという感覚です。「来られない可能性もある、でも来る可能性の方が大きい」という気持ちが込められています。
他の3つと同様に、相手の発言に対する答えとして単独で使うことができますよ。
A: Will they win this game?
(彼らはこの試合で勝つかな?)
B: Possibly.
(たぶんね)
この場合、「勝つ可能性は少しはあるけど、そうじゃない可能性の方が高い」という気持ちで、Bさんは”Possibly”と答えています。
おわりに
今回は、「たぶん」を表現する英語の言葉”probably”、”maybe”、”perhaps”、”possibly”の違いについて紹介しました。いかがでしたか?
日本語の「たぶん」でも人や言い方、状況によって、ニュアンスが変わるのと一緒です。これらの言葉も「絶対にこのくらい!」と言い切れるものではありません。
「probablyが1番可能性が高くて、possiblyが1番低い、その間が”maybe”か”perhaps”なんだな」と違いを大まかに捉えて、会話の中で使いながら少しずつ感覚に慣れていきましょう。