「how」の使い方!英語例文を使った解説で徹底的に身につける!
「どのように」という意味でざっくりと知られている英語の”how”には、実は疑問文以外にも様々な使い方があります。いろんな場面で使えてとっても便利な言葉なんです。
ですが、その分「どんな状況でどんな風にそれぞれを使ったらいいのか分からない!」と頭を抱えている方も多いことでしょう。
今回は、そんな悩みをスッキリさせるべく、英語の”how”について例文を使ってバッチリ解説していきます!
「疑問詞」としての使い方
まずは、英語”how”の「疑問詞」での使い方を見ていきます。
「疑問詞」ですから、もちろん質問をするときに使うのですが、その中にもいくつかパターンがあるんです。
パターンごとに例文を見ながら、使い方を確認していきましょう!
“How”+「be動詞」を使った疑問文
形は【”How”+「be動詞」+「主語」】となります。
意味は「〇〇はどう?」とか「〇〇はどうだった?」という感じですね。
「主語」についてどう感じているかを聞けるので、感想を尋ねるときなどによく使われます。
How is this pizza?
(このピザどう?)
How was the movie you watched last night?
(昨日見た映画はどうだった?)
あとは、この形で最も良く知られているであろう表現はこれですね。
How are you?
(調子はどう?)
感想とはちょっと違いますが、「あなたはどんな感じ?」と相手自身のことをどう感じているか聞いているんですね。
なので、相手の調子を聞くときの表現として使われるんです。
“How”+「一般動詞」を使った疑問文
「一般動詞」を使う場合は、【”How”+”do/does/did”+「主語」+「一般動詞」】となります。
「どうやって物事を行うのか」や「どんな風に動作をするのか」など聞くときに使われる形です。
How do you go to work?
(どうやって仕事に行ってるの?)
How did she tell the truth to him?
(彼女はどうやって真実を彼に伝えたんですか?)
“How”+「助動詞」を使った疑問文
「助動詞」を使う場合の形は、【”How”+「助動詞」+「主語」+「動詞」】です。
細かい意味合いはそれぞれの「助動詞」によって変わりますが、”How”の持つ「どうやって」、「どのように」の意味は変わりません。
いくつかの例を見てみましょう。
“can”を使うと、「どうやって〇〇できるの?」や「どのように〇〇していいの?」というニュアンスになります。
How can I use this?
(これをどうやって使えばいいの?)
“will”を使うと、「どうやって〇〇するつもりなの?」ということを聞くことができます。
How will he go to university?
(彼はどうやって大学に行くつもりなの?)
“How”+「形容詞」+いろいろな疑問文
英語”How”の後に「形容詞」を置いて、そのあとに疑問文を続けるという表現方法もあります。
【”How”+「形容詞」】の形にすると、「どのくらい〇〇?」という意味合いが表現できます。
「疑問文」の部分は、上で紹介したそれぞれの疑問文の形を使えばOK。
例えば、以下は「どのくらいの重さ」というのを、「be動詞」を使った疑問文で尋ねています。
How heavy is this table?
(このテーブルはどのくらいの重さですか?)
“How heavy”を使うと、重さがどのくらいなのか聞くことができます。
もう1つ例を見てみましょう。使っているのは「一般動詞」を使った疑問文です。
「どのくらいの長さ」というのを聞いています。
How long does it take from Tokyo station?
(東京駅から時間はどれくらい掛かる?)
上の例文のように時間の長さ、あるいは物などの長さを聞きたいときには”How long”を使います。
他の【”How”+「形容詞」】の例は以下の通りです。
“How many” ⇒ 「どのくらいの数」
“How much” ⇒ 「どのくらいの量」、「どのくらいの値段」
“How big” ⇒ 「どのくらいの大きさ」
“How tall” ⇒ 「どのくらいの高さ」
“How far” ⇒ 「どのくらいの遠さ」
「疑問文」+”how”+平叙文
「どうやって〇〇するのかを知っていますか」のように、質問の中にもう1つ質問がある「二重疑問文」と呼ばれる形での英語”how”の使い方の1つです。
この場合は、まず1つ目の「疑問文」を通常の形にして、2つ目の「疑問文」である「どうやって〇〇するのか」の部分は【”how”+「主語」+「動詞」】にします。
例を見てみましょう。
Do you know how he did it all by himself?
(どうやって彼は1人でそれをやったのか分かる?)
まず1つ目の「疑問文」は、「あなたは分かる?」の”Do you know”の部分です。
そして、2つ目の「疑問文」は「彼はどうやって1人でそれをやったのか」で、この部分を”how he did it all by himself”としています。
“how”以降の部分は内容的には「疑問文」ですが、文の形は「疑問文」にしません。
「感嘆詞」としての使い方
続いては「感嘆詞」としての英語”how”の使い方です。
「なんて〇〇なんだ!」と感動や驚きを伝えるときに使われます。
“How”+「形容詞」+「主語」+「動詞」
まずは、「形容詞」を使って感動や驚きを表現するパターンです。
例えば、このように使うことができます。
How brilliant you are!
(あなたはなんて素晴らしいの!)
「素晴らしい」を意味する”brilliant”を使っていますね。
単に「あなたは素晴らしい」というだけなら、”You are brilliant.”でも良いのですが、それだけでは感動が伝えきらないと感じるときには、”How”を使ってこのように言います。
ただし、誰のことを言っているか明らかな場合や特に明確にしなくてもいい場合には、「主語」と「動詞」を省略してもいいです。
How brilliant!
(なんて素晴らしいの!)
“How”+「副詞」+「主語」+「動詞」
次は「副詞」を使うパターンを見てみましょう。
言葉が「副詞」に変わるだけで、形は「形容詞」を使うときと全く同じです。
How fast he ran!
(なんて速く彼は走ったんだ!)
こちらも「彼は速く走った」と言うだけなら、”He ran fast.”で良いのですが、やはりそれでは驚きが足りない感じがします。
なので、驚きを表現したいときには上のように”how”を使って言うのが自然ですね。
「副詞」を使う場合でも、「主語」と「動詞」の省略が可能です。
How fast!
(なんて速いんだ!)
「関係副詞」としての使い方
最後は「関係副詞」としての”how”の使い方を見ていきましょう。
英語の”how”を「関係副詞」として使うと「○○が△△をする方法」というニュアンスになります。
そして、文の中の「主語」や「目的語」、「補語」として使うことができるんです。
“how”+「主語」+「動詞」
この形で、文の「主語」にも「目的語」にも「補語」にもなるんです。
それぞれの例文を見てみましょう。
①「主語」として
How our teacher explains ideas always clear..
(私たちの先生の説明の仕方はいつも分かりやすい。)
“how our teacher explains”で「私たちの先生が説明する方法」となります。
②「目的語」として
Please tell me how he performed in that play.
(その劇で彼がどんな風に演じたかを教えてください。)
“how he performed”で「彼が演じた方法」、つまり「彼がどんな風に演じたか」ということを表現しています。
③「補語」として
This is how I convinced my wife to buy our new car.
(こうやって新しい車を買うように嫁を説得したんだよ。)
上の訳では自然な日本語になるような表現の仕方をしていますが、”how I convinced”の部分で「僕が説得した方法」という意味になっているんです。
おわりに
今回は、英語の”how”の使い方について例文を使いながら解説しました。いかがでしたか?
実に、様々な役割がある言葉ですね。いろいろなパターンがあって、慣れるまでは迷ってしまうかもしれません。
まず、ポイントとして押さえておきたいのは、どの使い方でも英語の”how”の基本の意味である「どのように」や「どんな風に」は変わらないということです。
そこをしっかりと頭に入れて、今回紹介した例文を参考に”how”の使い方を練習してみてくださいね。
英語の”how”については、以下の記事でも紹介しています。ぜひ、こちらも読んでみてください!